映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』感想

今回は映画館で観てきました。鬼滅の刃は、原作は読んでおらずアニメしか見ていなかったので、待望の続編!

前半は魘夢と炭治郎たちの戦いがメイン。夢の中でも、それぞれの生き方や考え方が表れていて面白かったです。炭治郎が、もういない家族との時間を振り切って現実に戻るシーンは心が痛みました。それと小さい禰豆子ちゃんがとても可愛くて癒しでした…(*´ω`)

そしてやはり一番印象に残ったのは煉獄さん。前半だけでも十分満足していましたし、映画館の中なので時間も分からないしで、煉獄さんの出番は少ないのかなと思っていのですが、後半はもう主役でしたね。見入ってしまって時間を忘れるくらいでした。

強い者を敬い、鬼の道へ誘う猗窩座の言葉に少しも揺れることなく、弱い人を守るという志を貫き、大怪我を負いながら何度も立ち上がり闘う姿。この2時間という短い映画尺の中で、ほぼ初めましての煉獄さんにここまで惚れるとは思っていませんでした。

煉獄さんの第一印象は、自信家で、強く厳しくて少し変わった人なのかなという印象でしたが、この映画の中で彼の真っ直ぐな生き方や情熱を知ってしまったら、もう推すしかありません。猗窩座との戦いのシーンでは、死なないでほしいと炭治郎たちと一緒に苦しくなりながら願っていましたし、最後の炭治郎たちに言葉を残し旅立つシーンではもう号泣でした。思いやりの溢れる優しくて暖かい人で、母親の幻を見て安堵したように微笑む姿には胸が詰まりました。

こんなに煉獄さんを大好きになったのに、まさか映画内で亡くなってしまうなんて…衝撃でした。もう少し彼の姿を見ていたかったです。

後から知ったのですが、この映画は私のように先のストーリーを知らない人に驚いてもらえるよう、あえて煉獄さんに関わることをあまり公開しないようにされていたようです。たしかに予告では魘夢との戦いにスポットが当たっていて、これほど煉獄さんが活躍するとは予想できませんでした。やられました。。

また、ストーリー以外で驚いたのは声優さんです。アニメから登場しているキャラ達ももちろん豪華なのですが、何と言っても猗窩座が登場した時ですね。声を聴いた瞬間分かりました、石田さん!個人的にとても好きな声優さんだったので、感謝の気持ちでいっぱいです。猗窩座の外見的にもう少し荒れた声を想像したのですが、石田さんの艶のある声が猗窩座の内に秘めた狂気を表しているようで震えました。

そして最後のエンドロール。黒いバックに煉獄さんの姿が次々映し出されるのですが、LiSAさんの「炎」の歌詞と相まって、煉獄さんのこれまでの生き方を振り返るような、亡くなった人を悼むような雰囲気で、ここでも泣けてしまいました。

最後に、この映画は人の人生が凝縮された見応えのある映画でした。映像も綺麗で迫力があり、映画館で観ることができて本当に良かったです。アニメでも映画でもいいので、続きを期待します…!